大阪最終公演、無事に千秋楽を迎え帰京しました。
本当にたくさんのご来場ありがとうございました。
グリーンとレッド、それぞれ違った演出でお届けしたのですが、このグランドホテルという作品のものすごい完成度があるので、どちらも見応えのある舞台をお届けできたのではないかと思います。と言いながら、グリーンの大千秋楽は、まだ始まってないのですが!
私もできうる限り袖で、各シーンを観たい!と思った作品はありませんね。
もちろん、客席からも観ることができたので、ダブルキャストに感謝でした。
成河くん。
ほんとにすごい。
私は大ファンになりました。
演技、歌、踊りは当然素晴らしく、また彼の大きな包容力は出てきただけで周りを和やかににこやかにする力を持っている。素晴らしい役者だ。
次回はエリザベートのルキーニ!
絶対観たいけど、すでに東京はまるでチケットが取れないらしいですね(T_T)
観たーい!!
伊礼彼方くん
こちらもほんとすごい!
ごらんになった方は記憶にあると思いますが、あの難曲のあの高音をお腹の底からフルボイスでまっすぐに発声する彼の声は聴いてるこちらの胸を打ちます。はっきり言ってリスクの多い発声法なんです。でもそのリスクを背負っているからこそ胸を打つんです。クラシックで負担の少ない発声法ばかりを追求してきた私はものすごく勉強になりました。
そして、全くもって気さくな2枚目!
そこがステキね。
吉原光夫くん
モリー先生以来だけど、実力はわかってたけど、今回の几帳面で真面目で家庭を愛するプラウジング社長から、殺人を犯してしまうまでに壊れたプラウジングをあれだけの間に見事に観せてくれた。すごい!みつおくんも成河くんも彼方くんも芝居をすごく大切にする。そこが、及ばずながら私も一緒なので、すごく頼もしく感じます。
佐山陽規さん
さーやとはこれまで割とご一緒したことが多いのですが、今回もあの美声と滑舌の良さは、ストーリーを運んで行くのにぴったりだったなあと思います。
いつも穏やかで優しいばじさん。タバコを吸われるのだけど、どうかあの美声を汚さないで!
真野恵里菜ちゃん
今回ミュージカル初出演のえりなちゃん。すごーく努力家で素直で真面目。
おまけにアイドルってこんなに可愛いんだって思わせるほど可愛い!
余裕で産んでる年の差なのにf^_^;、気がついたら楽屋でエリナちゃんにめんどう見てもらってる私。あー情け無い!!
藤岡正明くん
正とはミュージカルではこの森で天使はバスを降りた以来です。そして、その時ミュージカル初舞台だった正だったけど、ま〜〜こんなにステキな俳優になってたのね!まさの声と笑顔は悩殺的です。
湖月わたるさん
わたさーん!
私はこのミュージカルの中で好きなシーンは、わたさんが踊るDeathボレロ。
それは終わった今も変わっていない。
それほど強烈で魅惑的でした。
そんなすごいわたさんなのに、ほんっっっとに優しい方。
楽屋ご一緒させていただいてたんですが、ある朝楽屋に入ると、わたさんがいつになく機嫌が悪い。(わたさんでもこんな時があるんだ)と思っていたら、真相は、終演後あまりにもイベントが多くて、スタッフさんたちの休みがまるでない!と、そのことで、珍しく沈んだお顔だったのです。いつも他者を思いやる心で溢れているわたさん。私のラファエラのシーンもいつも袖で観ててくれてました。出会えて良かった。
そして、
草刈民代さん
すごい。
としか言えない。
バレリーナって、そうそうお近づきになれる人たちではないのに、いきなり私のお隣に!緊張しまくりましたけど、
民代さんはものすごく気さくな方。
言ってることと心の中が同じ。
すごいほど気持ちの良い人です。
彼女のこれまでバレリーナとして生きてらした人生がまるでダブるこの役柄。
あのジゼルのにチュチュを着ての登場は、足先から手の先まで美しさを極めた動きで魅せられました。
もちろん、歌は得意分野ではないので、すごく謙虚に毎日毎日コツコツとお稽古してらっしゃいました。私も全面的にお手伝いして。
もっと踊ってほしかった。それはみんな思っていたはず。
体も作りなおして、現役時代もほぼ同じところまで持っていってた。
ご一緒できて本当に本当に光栄でした。
長々と、これまで書かなかった分までダダッと書いちゃいました。
最後に草刈さんが
「こんなに楽しかった現場は初めて!」と。
この絶妙なバランスのキャスティングに、拍手です!
最後になっちゃいましたが、東京、名古屋、大阪、いつもいつも応援してくださってありがとうございます。
しばらく舞台は遠ざかりますが、このブログは頑張ってお届けします!