今日、とある知り合いから、「てっさ、てっちり」のセットが届いた。
大分県臼杵市のお店のものである。
大分と言えば、別府市にわたしは14年間暮らした。
毎年お正月休みで帰省すると、家族で
知り合いの小さな小料理屋さんに、ふぐを食べに行った。それがほんとに楽しみだった。食後にカラオケ大好きな父にみんな付き合って、二次会は必ず、これまた知り合いのスナックでカラオケ(笑)。年々リズムと音程が怪しくなりながらも熱唱する、父の「霧子のタンゴ」が、言わばホタルの光で、お開きだった。毎年おんなじ!家族も、だんだんと増えていって、最後に行ったときは10人になっていた。
今日は、ふぐセットを見て、ふーっと、あの頃のことが思い出された。
今はもう、帰る家も、父もいなくなってしまって、何年も訪れていない別府だけど、宇和島と同様、私の大切なふるさとだ。
そう、サウンドオブミュージックでも、なんども、マリアは山。を口にする。孤児のマリアさんは、山に育てられ、守られ、大きくなった。
そう言えば、熊本ご出身の井上智恵さんは、鏡前に、美しい阿蘇の写真を貼っていらっしゃった。ふるさとの山に見守られて、こころにいだいて演じていらっしゃるのだろうな。
私も、客席側に私の山を描くとき、
ふるさとの山を毎回描いたよ。
鬼ケ城と、高崎山!ウフフ。
かなりマニアック!
鬼ケ城なんて、宇和島の人なら誰でも知ってるけど、宇和島以外の人はほとんど知らない山だよね。(笑)
高崎山は、お猿さんでちょっと有名かな。
旅公演で、いろんな素晴らしい山を見てきたけど、いざ、心の山を描くとき、やっぱりあの頃毎日見るともなく、目に入っていた、この二つの山が
でーんと、現れるの。
私にとっては、心のアルプスなんです。
てなわけで、写真は、今日の富士山。肉眼だと、も少し大きく見えるのに。
きれいな夕景でした。